第18回 花粉症の臨床~実践編③~

患者を磁石のように惹き付ける初診外来術
概要

花粉症シリーズ最終回は、薬物療法の中心となっている抗ヒスタミン薬がテーマです。

抗ヒスタミン薬(いわゆる第二世代抗ヒスタミン薬)はさまざま発売されていますが、薬剤間の差は正直ほとんどありません。またその効果と副作用は、患者によりとても個人差が大きいことが知られています。そこで今回は、花粉症歴40年のベテラン患者でもある國松医師が、抗ヒスタミン薬の副作用について詳細に語ります。

抗ヒスタミン薬の代表的な副作用といえば眠気です。これを「睡眠薬代わりに」と処方する医師は間違っていると國松医師は断言します。なぜなら、抗ヒスタミン薬の眠気は決して心地よいものではなく、國松医師の場合は「ぼうっとして、効率が落ちる感覚」に襲われるとのこと。高齢者では、服用のせいで認知症のように見えてしまうこともあり、実際、抗ヒスタミン薬の副作用のひとつに認知機能の低下も挙げられています。

眠気に次ぐ副作用は口渇です。口腔粘膜が乾燥するわけではないのに、「口渇感」が生じ、こちらもきわめて不快だと國松医師は語ります。このほか副作用には、便秘、嘔気、肝機能障害、また、重篤な前立腺肥大や緑内障患者には慎重投与となります。

少量で頭がぐらぐらする人もいれば、複数の抗ヒスタミン薬を併用してもあまり変わらない人もいます。漫然と処方するのではなく、患者の症状に応じて点鼻・点眼薬を併用するのがよいそうです。

患者を磁石のように惹き付ける初診外来術