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[5/5話] 慢性腰痛に隠されたRed Flag ~57歳男性、腰痛~

181221_ER総合内科合同カンファレンス
概要

症例:57歳男性、主訴:腰痛 Part5

10年前から慢性腰痛で脊柱管狭窄症と診断され、5年前からフェントステープ、オキシコドンなどの鎮痛薬が処方されていた男性です。2年前にはMRIも受け、診断はやはり脊柱管狭窄症でした。ところが、4日前から腰痛が増悪、体動困難で薬も飲めず、救急搬送されてきました。

Part5は引き続き今回の症例について考察を深めます。オピオイド増量で取れない強い痛みが続くような症例は、何かが隠れている可能性があると考え、現病歴に引きずられず新規疾患を念頭に置いて検査を行うべきでしょう。
結局今回は、以前からの慢性腰痛とは別に、癌が骨転移を来したことが痛みの原因でした。本症例のように悪性腫瘍の骨転移で骨髄への結節を形成することなく、びまん性に浸潤するタイプを「骨髄癌腫症」といい、特徴は、①貧血、②要背部痛、③出血傾向―です。その9割は胃がん由来です。この症例に出会ったら、原発巣はまず胃がんを検討してみましょう。